体操と裁判

体操経験のある弁護士が、裁判になった事案の検討を通じて、体操指導者の注意義務について考えるブログです。

2017-07-01から1ヶ月間の記事一覧

⑫高校生が、部活動で、平行棒の後方抱え込み二回宙返り下りの練習中、傷害を負った事案(責任肯定)

⑫大阪地判平成22年9月3日(判時2102号87頁) 1.事案の概要 平成17年5月24日、高校2年生だったXは、部活動で、平行棒の後方抱え込み二回宙返り下りの練習時に、前方に飛び出す形で前のめりに足から着地し、前方に倒れて体育館の床に前頭部…

⑪高校生が、部活動紹介で、マット運動のロンダート~バク転~バク転の演技中、傷害を負った事案(責任肯定)

⑪福岡地小倉支部判平成17年6月28日(D1-LAW 判例ID 28131252) 1.事案の概要 平成12年10月28日、県立A高校の2年生Xは、男子新体操部の活動紹介の一環として、体育館のステージ上でロンダート~バク転~バク転を実施した際、…