体操と裁判

体操経験のある弁護士が、裁判になった事案の検討を通じて、体操指導者の注意義務について考えるブログです。

ご挨拶と本ブログの目的

 本ブログでは、体操経験のある弁護士が、事故が起きて裁判となった事案を通じて、体操指導者の注意義務について考えてみます。

 

 体操は怪我の多いスポーツです。

 もちろん、正しく練習すれば大きな怪我には至らない場合がほとんどですが、宙返りなど頭を下にする場面がある競技特性上、事故が起きた場合に大きな傷害を負ってしまう可能性があります。

 本ブログでは、体操による事故によって大きな傷害を負った結果、本人あるいはご両親が、体操指導者や設備の提供者(多くは学校)に対して、損害賠償を求めて裁判を提起した事案を通じて、体操の指導者や設備の提供者にどのような注意を払う義務(注意義務)が課せられていて、どのように義務を果たせばよいのかを考えてみたいと思います。